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Five Pawns “Castle Long(キャッスルロング)” レビュー! 元祖プレミアムリキッドは複雑でオトナの味わい

Vaperの皆さん、こんにちは。

かつて「VAPEリキッド界のロールスロイス」と称された、Five Pawns(ファイブポーンズ)というリキッドメーカーのことをご存知でしょうか?

リキッドの味と値段が非常に高級なことで知られていたメーカーでした。

最近は60mlボトルを出すようになって、価格帯も普通のリキッドに近づいてきました。

ですがFive Pawnsの作り出す、独特で深い味わいは変わることがありませんでした。

今回紹介するCastle Long(キャッスルロング)ですが、非常に他種類の味わいがミックスされたリキッドとなっています。

本リキッドの構成要素ですが、トーストココナッツ、ローストアーモンド、バニラビーンズ、キャラメルブラウンシュガー、ケンタッキーバーボンと非常に多種に渡っています。

味わいを一言で簡単に表現するのが非常に難しいリキッドではありますが、筆者が長らく愛飲しているリキッドだということもあり、今回ぜひ皆様に紹介させていただきたいと思います。

それではこれから商品の詳細を見ていきます。

Castle Long(キャッスルロング)の商品情報

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Castle Longボトルとケース

Five Pawnsの商品の特徴として、段ボールでできた筒状のケースにリキッドのボトルが収納されています。

デザインが結構オシャレなので、部屋の棚に並べておいても絵になります。

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蓋にスポイトのついたガラス瓶

ボトルですが、今では段々レアになってきた蓋にスポイトのついたガラス瓶です。

当たり前ですが取扱に注意しないと割れてしまうことがあるので、くれぐれも気をつけるようにしてください。

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リキッドチャージの様子

またリキッドチャージの際にも瓶を倒してこぼしてしまうことがあるので要警戒です(筆者はこれでリキッドを失ったことが何度かあります)。

本リキッドはFive Pawnsの所在地であるアメリカで生産されています。

VG:PG比は50:50です。

最近のリキッドと比べると、PGの比率が高くなっています。

爆煙で吸うにはちょっと低めのVGの比率ですね。

また本商品はスティープ推奨です。

ボトルを開けてそのまま吸うと若干のケミカル臭がするので、リキッドをよく撹拌した後で空気に晒すという、古典的スティープをすることが美味しく吸うための必須条件となっています。

最近ではスティープしなくてもそのままで美味しいリキッドが殆どですが、本リキッドに関しては十分に手間を掛けるようにしてください。

その先に見えてくるのは、長らく国内外のベイパーに愛されてきた複雑で芳醇な味わいです。

テイスティングする環境について

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この環境でテイスティングをします

本レビューでは以下の環境で試飲を行います。

MOD:EHPRO Cold Steel 100

アトマイザー:Ammit MTL RDA

ワイヤー:カンタル26g

内径:3mm

抵抗値:0.74Ω

コットン:Perfection Wicks

この環境でワット数を徐々に上げていって、味がどの様に変化するのかを見ていきます。

Castle Long(キャッスルロング)の味の感想

スティープ推奨のリキッドなので、予め一週間ほど準備をしておきました。

さてまず匂いチェックですが、かなり強めのバーボンの香りと、焙煎したナッツのコクのある香りが入り混じっています。

バニラとブラウンシュガーの主張は、この時点ではさほど強くはありません。

お酒に弱い方はひょっとしたらこの香りだけでNGかもしれないです。

Castle Long (キャッスルロング)15W設定時の味の出方

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Castle Long 15W設定時

それではまずは15Wで吸っていきます。

味わいの中では焙煎したナッツが一番主張が強いです。そこにバーボンの力強さが加わって、複雑な味を形成しています。

甘み等は殆ど感じられません、しかしドライな味かと言われればそうではなく、コクの有る芳醇な味わいというのが一番ぴったり来る表現です、旨味も非常に強く感じられます。

ナッツ系がお好きな方はこのワット数が良いかと思います。

Castle Long(キャッスルロング) 20W設定時の味の出方

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Castle Long 20W設定時

次に20Wまで出力を上げてみました。

味わいの中にあったコクが一段と力強さを増した印象があります。

お酒感は正直匂いだけで酔いそうなくらいです。

ブラウンシュガーとバニラは味の下支えをしていると思うのですが、正直味のテクスチャーが複雑過ぎて、なかなか単体でその香りを感じることが出来ません。

甘みも少なく、癖もとても強いので、本当に人を選ぶリキッドです。

ただしコクと旨みはものすごいです。

Castle Long (キャッスルロング)25W設定時の味の出方

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Castle Long 25W設定時

最後に25Wでエアホールを半開にして吸ってみました。

MTLでじっくり吸うと、正直味の濃さでノックアウトされそうだったのですが、適度に味が薄まって美味しく吸えるバランスになっています。

吸う時にほんのりとブラウンシュガーの甘さが感じられ、そのことがバーボンやナッツの強すぎる主張と対抗する鍵になっています。

本リキッド特有の癖もこの設定だと弱まるので、幾分吸い易さは増すかと思います。

一番チェーンがしやすいのはこの辺りですね。

Castle Long(キャッスルロング)はどんな人にオススメか?

バーボンが好きな方、ナッツ系が好きな方は試して見る価値があるリキッドです。

本当に癖が強く人を選ぶリキッドですが、一旦ハマると抜け出せなくなる魔性の味だと言いかえることも出来ます。

筆者もあと4本程買い溜めたCastle Longの在庫があります。

複雑な味を読み解くのは難しいですが、色々な味わいの複合体として堪能することの出来るリキッドです。

Castle Long(キャッスルロング)はどんなシチュエーションに合うのか?

バーボン、ナッツと言った「オトナ」な味わいのするリキッドなので、夜の時間帯に吸うのがハマります。

強めのお酒とタバコの組み合わせは実に美味しいものですが、タバコの代わりにこのCastle Longをくゆらせると、非常に雰囲気が出ると思います。

また筆者はブラックコーヒーと一緒にこのリキッドを試飲したのですが、それでも十分に雰囲気を堪能することが出来ました。

休日の午後、お気に入りの本と珈琲を傍らに、Castle Longを味わうなんて楽しみ方も、非常に大人っぽくてありなんじゃないでしょうか。

まとめ

Castle Longはバーボンとナッツの織りなす複雑な味わいが特徴のリキッドです。

お酒の香りが強く、アルコールに弱い人は匂いだけでダメそうですが、逆にバーボンが好きな方や、ナッツ系のリキッドが好きな方には、バチッとハマる味わいになっています。

甘みも少なくアダルトな香りなので、リキッドは甘くなくては吸えないという人にはおすすめできませんが、元々タバコを吸っていてドライな味付けに慣れているという人には、この複雑さが面白く感じられるはずです。

筆者もタバコからVAPEに乗り換えてしばらく経ちますが、たまにどうしても紙巻たばこを吸いたくなることがあります。そんな時に本リキッドを吸うと不思議なもので喫煙欲が満たされる感じがあります。

ですからVAPEで禁煙を目指す方にもおすすめできるリキッドです。