YailaboのVanilla Bourbonは、ウッディなバーボンとバニラの組み合わせがなんとも渋い、大人向けのリキッドです。
本製品のご提供はYailabo様からです。本当にありがとうございます。
公式サイトの説明文には
「バーボンの余韻が残る大人なバニラフレーバー」
との記載があります。
決して複雑な味わいではなく、純粋にバニラとバーボンのマリアージュを堪能することが出来ます。
筆者は禁酒をして1年弱になるのですが、バーボンというお酒を飲むことはこれまでほとんどありませんでした。
しかしこうして改めてバーボンの香りを嗅いでみると、久しぶりに飲んでみたくなるようなそんな気分になりました。
バニラが入っていますが決して甘すぎるということはなく、香りの華やかさに貢献している感じです。
Yailaboのリキッド全てに共通していることかもしれませんが、このVanilla Bourbonも非常に吸いやすいリキッドです。
バーボンが好きだという方にはぜひ一度試していただきたい商品です。
本レビューでは
- Vanilla Bourbonの概要
- 推奨のテイスティング環境
- このリキッドがおすすめの人
- このリキッドのおすすめポイント
- このリキッドの似合うシチュエーション
などについて触れながら、Vanilla Bourbonのフレーバーについてレビューしていきます。
Yailabo “Vanilla Bourbon” はどんなリキッドなのか?
いかにもな洋酒のバーボンと、バニラが組み合わさった滋味あふれるリキッドです。
甘さは個人的には殆ど感じられず、その代わりにバターのような芳醇なコクを感じることが出来ました。
私の舌ではこのコクが何由来なのかまではよく理解できませんでした。
ですがとりあえず言えるのは実に癖になる味わいだということです。
味わいに必要以上の重さがないのも高評価したくなるポイントです。
コクがあるのに重くないというのは本当に奇跡的な味のバランスですね。
ここ数日MTL用のRDAにはVanilla Bourbonを入れてずっと吸い続けていますが、吸う度にとてもリラックスできます。
余計なことを考えずにこのリキッドを吸っていると、心の重さが飛んでいくようなそんな感じです。
Yailabo “Vanilla Bourbon” の基本情報
Vanilla Bourbonの生産国は日本です。
原材料はベジタブルグリセリン(VG)、プロピレングリコール(PG)、香料です。
VG:PGの比率は70:30となっています。
容量は4種類、15ml、30ml(在庫なくなり次第廃盤とのこと)、60ml、120mlです。
これはMTLで吸うべきリキッドだと思うので、120mlを買ったら当分の間は楽しみ続けることが出来そうですね。
テイスティングを実施する環境について
以下のようなセッティングでバニラバーボンをテイスティングしました。
- MOD:eLeaf iStick Pico 75W
- アトマイザー:MONOMOD.jp Orbital RDA
- ドリップチップ:アトマ付属のもの
- ワイヤー:Vape Wires Ni80 25g
- 内径:3mm
- 抵抗値:0.59Ω
- コットン:Perfection Wicks
この環境をベースにワット数を低い状態から少しずつ上げていき、それぞれの味の出方や特徴を見ていきます。
今回は25Wから2.5W刻みで、30Wまでをテイスティングしていきます。
吸い方はMTLです。
Orbital RDA 0.59Ω、25W設定時
ほんの僅かな甘みとバーボンの香りが支配的です。
バニラは奥の方で味の下支えをしてくれている感じです。
お酒系のリキッドはアルコールっぽさが鼻につくと、吸いづらいことがよくあります。
ですがバニラバーボンに関して言えば、アルコールの嫌な部分を抜いてお酒の旨味だけを抽出したような出来栄えです。
なのでとても吸いやすくて美味しいです。
甘さが超控えめな洋菓子のようにも感じられますね。
味の濃さと言うよりも、香りの良さで勝負するタイプのリキッドだという印象を受けました。
Orbital RDA 0.59Ω、27.5W設定時
甘さがほんの僅かに増し、洋菓子のような風味がより一層強くなりました。
味のまとまり感はこの設定だと25Wの時より上ですね。
美味しいお酒の旨味をぎゅっと濃縮して、そこにバニラフレーバーが程よく香っています。
バニラが強すぎたり甘すぎたりしないところが、実に大人向けです。
ちょっと塩っ気のあるおつまみと一緒に頂いたりすると相性は最高ですね。
Orbital RDA 0.59Ω、30W設定時
30Wで吸ってみると、味の細かい所の解像度が落ちたような感覚を受けました。
濃厚な旨味の輪郭がぼんやりしてしまう感があるので、もうちょっと低ワットで吸った方が良さそうです。
というわけで当サイトのバニラバーボンの推奨ワット数は27.5Wということにしたいと思います。
0.6Ω近辺の軽めMTLで吸うなら、これくらいが自分的にはベストです。
ヤイラボ「バニラバーボン」はどんな人におすすめのリキッドか?
バーボンを愛飲されている方に全力でおすすめしたいリキッドです。
いかにもバーボンらしいウッディな香りや力強い旨味など、雰囲気のあるバーなどでショットで飲むと結構いいお値段がしそうなバーボンの味がします。
ただバーボンによくある非常にワイルドな味わいというのはあまり感じられません。
その辺りがこのリキッドが非常に吸いやすい一つの原因となっていると思います。
癖があって尖りまくっているからこそのバーボンだという方には、その点ちょっと物足りないかもしれません。
ですが、バーボンの味は好きだけど強すぎてそんな飲めないという自分のような人にはうってつけの出来栄えです。
バニラに関しては所謂バニカスのような甘ったるさは一切感じられません。
甘さがまったくないわけではないですが、甘味料ガン盛りのバニカスと比べたら雀の涙程度です。
なので甘さが控えめで香りが良いリキッドをお探しの方にもおすすめですね。
ヤイラボ「バニラバーボン」のおすすめポイントはどこか?
まず第一点目としては、お酒感がありつつも非常に吸いやすいバランス調整がなされている点が挙げられます。
長い間お酒を飲まない生活をしていると、アルコール感がちょっとでも感じられるとその時点でもう無理っていう感じになってしまいます。
しかしバニラバーボンはお酒のアルコール感を抜いて、旨味だけを上手く残しています。
イメージとしては洋菓子に使われる香り付けの洋酒のような感じで、良い香りだけを堪能することが出来るんですよね。
このあたり非常に独特で面白いリキッドだなと思います。
第二点目としてはバニラが入っているのに甘さ控えめでチェーンスモーク向きな点が挙げられます。
普段は甘さイコール正義と考えがちな筆者ですが、それとは間逆なアプローチのバニラバーボンを吸って目からウロコが何枚も落ちました。
バニラの本質は甘さではなくて香りの華やかさだということを再認識させてくれましたね。
同じYailaboのMuscat Bouquetのレビューの時にも書きましたが、このリキッドも吸った後で部屋がいい匂いに包まれます。
香りに敏感な方はその辺りも嬉しいポイントではないかと思います。
ヤイラボ「バニラバーボン」の似合うシチュエーションは?
個人的に一番しっくり来たのはおやつの時間にナッツなんかをぽりぽり齧りながら、一緒にこのリキッドを吸うことでした。
適度な塩っ気を間に挟みながら吸うことで、バニラバーボンの持つ本質がより深く理解できた気がします。
あとはナイトキャップのお供としても非常に優秀です。
寝る前に読書灯の下で本を読みながら吸うなんて言うシチュエーションにぴったりとくる味わいです。
まとめ
YailaboのVanilla Bourbonは、バーボンの味わいとバニラの香り高さが両立した旨みたっぷりのリキッドです。
味の方向性は少し違いますが、これを吸っているとアイリッシュコーヒーを飲んでいるような安心感を得ることが出来ました。
しみじみと美味しいリキッドです。
甘さ控えめのリキッドをお探しの方にはぜひ一度試していただきたいですね。