YailaboのMuscat Bouquetは、マスカットの味わいにアルコールの角のないシャンパンが合わさって、そこに華やかな花の匂いが加えられている、春向きの軽やかな味のリキッドです。
本製品の提供はYailabo様です、本当にありがとうございます。
今までいろいろな味のリキッドを吸ってきて、自分にあうのはDL&濃い味の組み合わせだと確信しています。
実際家で吸うのはほとんどが低抵抗高ワットのセッティングばかりなのですが、本リキッドに関してはMTLでじんわり吸い続けるのがとても美味しいと感じられました。
ゴリゴリのDL派の自分がMTLに心が揺らぎそうになるくらいのポテンシャルを持ったリキッドです。
マスカット系のリキッドがお好きな方や、フローラルな香りがお好きな方にとっては鉄板の選択肢だと思います。
決して濃い味ではなくその対極にあるようなADV向けのリキッドです。
飽きが来ない味だという点も、ぜひともお伝えしておきたいポイントですね。
清涼剤は入っていないので、スースー感が苦手な方も無問題な仕上がりになっています。
本レビューでは
- Muscat Bouquetの概要
- 推奨のテイスティング環境
- このリキッドがおすすめの人
- このリキッドのおすすめポイント
- このリキッドの似合うシチュエーション
などについて触れながら、Muscat Bouquetのフレーバーについてレビューしていきます。
- Yailabo “Muscat Bouquet” はどんなリキッドなのか?
- ヤイラボ「マスカットブーケ」はどんな人におすすめのリキッドか?
- ヤイラボ「マスカットブーケ」のおすすめポイントはどこか?
- ヤイラボ「マスカットブーケ」の似合うシチュエーションは?
- まとめ
Yailabo “Muscat Bouquet” はどんなリキッドなのか?
以下に公式の説明文を引用します。
「さっぱりとした甘さのマスカットに、数種のフルーツやシャンパンと華やかなフローラルを合わせたフレーバー。」
これで説明されつくされている感もありますが、一つ一つの要素について補足していきたいと思います。
マスカットが本リキッドの味の主役です。
甘さの主張はかなり控えめですが、この点が本リキッドの特筆すべき吸いやすさに繋がっています。
数種のフルーツを一つ一つ読み解くことは出来ませんでしたが、シャンパンの味わいはかなり感じることが出来ます。
ただお酒感、アルコール感はほぼなく、シャンパンからアルコールをそのまま抜いたような苦味のないスッキリとした味わいです。
フローラルさ(花の匂い)については、吸っている時も、ミストを吐き出している時も「いい匂いだな」と感じることが出来るレベルです。
フローラルさが強すぎるリキッドは、ややもすると芳香剤っぽさが醸し出されてしまうことがあります。
ですがMascut Bouquetに関してはそのような人工感、ケミカル感の一切ない自然な仕上がりになっています。
Yailabo “Mascut Bouquet” の基本情報
Mascut Bouquetの生産国は日本です。
原材料はベジタブルグリセリン(VG)、プロピレングリコール(PG)、香料です。
VG:PGの比率は70:30となっています。
ボトルサイズは15ml、60ml、120mlの3種類が用意されています。
現在世界中がコロナウイルスの影響によって激しく揺れ動いており、海外産のリキッドがなかなか手に入りにくい状況になりつつある今日このごろです。
そんな時だからこそ普段は吸わないという方も、国産リキッドに目を向けてみても面白いのではないでしょうか。
テイスティングを実施する環境について
以下のようなセッティングでマスカットブーケをテイスティングしました。
- MOD:eLeaf iStick Pico 75W
- アトマイザー:MONOMOD.jo Orbital RDA
- ドリップチップ:アトマ付属のもの (Orbital RDA Default Drip tip)
- ワイヤー:Vape Wires Ni80 25g
- 内径:3mm
- 抵抗値:0.59Ω
- コットン:Perfection Wicks
この環境をベースにワット数を低い状態から少しずつ上げていき、それぞれの味の出方や特徴を見ていきます。
今回は20Wから2.5W刻みで、25Wまでをテイスティングしていきます。
吸い方はMTLです。
Orbital RDA 0.59Ω、20W設定時
この設定だと甘さとマスカット感が少し弱めで、その代わりにミストを吐き出すときのフローラルさが強く感じられます。
味と香りがが複層的に構築されているのがマスカットブーケの特徴です。
味付けは決して濃くないですが、一つ一つのフレーバーの組み合わさって絡み合った得も言われぬ美味しさを満喫することが出来ます。
Orbital RDA 0.59Ω、22.5W設定時
マスカットとシャンパンという本リキッドの2つの主軸要素の輪郭が強くなってきました。
割とふんわりとしていた味のイメージがシャープさを増した印象です。
それでも共通しているのはミストを吐き出す時のなんともいえない、まるで小さい頃に吸った花の蜜のような味と香りです。
それがなんともいえずノスタルジーをそそられます。
そしてリキッドという人工物にも関わらず、人工感を一切感じさせない作りである点も本当に素晴らしいです。
普段だったら気になる点も列挙しているのですが、今回は自分のツボに入りすぎていて、褒め言葉しか浮かんできません。
Orbital RDA 0.59Ω、25W設定時
最後に25W設定で吸っていきます。
味のエッジの立ち方はこれまでで一番です。
しっかりとした味わいのリキッドがお好きな方はこのあたりまでワッテージを挙上げたほうが良いでしょう。
ですが、20W、22.5W、25Wの3種類のワッテージの中でどれが推奨かというのは非常に迷います。
というのも、それぞれの値で香りと味の微妙な差異が感じられ、この繊細なリキッドの表情が微妙に変化するからです。
敢えて上げるなら、やはり濃い味好きなので25Wが一押しです。
でも正直いろいろな設定やアトマイザーで吸い倒したいリキッドではあります。
ヤイラボ「マスカットブーケ」はどんな人におすすめのリキッドか?
フローラルな香りのリキッドをお探しの方に全力でおすすめしたいリキッドです。
芳香剤っぽさのまったくないお花感があるって、これは実にすごいことなのではないでしょうか。
また味に押し付けがましい点が一切ないので、ADV向きのリキッドをお探しの方にもおすすめです。
飽きることなくダラダラと吸い続けるのに本当に最高のリキッドです。
ヤイラボ「マスカットブーケ」のおすすめポイントはどこか?
まず第一に吸い飽きないことが挙げられます。
一口吸って美味しいと思って買ったリキッドをその後吸わなくなったという体験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
多分本リキッドの制作コンセプトはその真逆で、吸えば吸うほどより味の虜になっていく系統の製品です。
個人的にもこれをリピらない理由がないので、なくなり次第次回発注をすることを決意しました。
ヤイラボ「マスカットブーケ」の似合うシチュエーションは?
ADV (All Day Vaping) という言葉を本記事中でも何回も使いました。
そのことからもおわかりかとは思いますが、一日のどのような場面で吸っても美味しさが感じられるリキッドです。
一緒にいただく飲み物としてはあまり味が強くないものの方が、マスカットブーケの美味しさをより深く感じるための手助けになってくれるかと思います。
筆者は炭酸なしのミネラルウォーターを飲みながらマスカットブーケを吸いつつこの記事を書いていますが、これは実に美味しい組み合わせです。
まとめ
YailaboのMuscat Bouquetは、非常に癖のない味わいが特徴のADVに適したマスカット&シャンパンのカクテルリキッドです。
そこに仕上げとしてお花の香りが加えられていて、ミストを吸い込むときだけではなく、吐き出すときにも華やかさを感じることが出来ます。
総じて非常に高いレベルの完成度のリキッドであると断言出来る出来栄えです。
Yailaboデビューにも最適な一本ではないかと思います。