本日はVAPERS初のメカニカル・チューブMODの紹介です。
メカニカル・ボックスMODであるNUDGE記事にて、メカニカルMODとは「バッテリーを通電させるただの箱や筒である」と表現しました。
今回紹介するMODは、まさにその「筒」という言葉がぴったりハマる商品です。
メカニカルMODは上級者向けの商品であり、正しい知識が無い状態での使用はたいへん危険です。
その大前提に加え、今回の商品は構造が特殊ではっきり言って購入をオススメしない商品です。
以上の注意点を把握したうえで、商品選びの参考にしてください。
Desire Mad Dog RDTA メカチューブキット
今回購入したのはDesireのMad Dog RDTA メカニカルチューブキットです。
RDTAとメカニカルのチューブMODがセットになった商品です。
レッド・ブラック・パープル・シルバーの4色展開となっており、シルバー以外はマット仕上げになっています。
紫が大好きな私ですが、他に紫色のチューブMODを持っているため、今回はレッドを購入しました。
そのチューブMODについても近日中に記事で紹介させていただきますので、楽しみにしていてくださいね。
パープル以外のカラーバリエーションについて、ブラックも気になりましたが、赤と金の組み合わせがアイアンマンのようで格好良いなぁと感じたことが決め手となりました。
商品写真とは異なる色味
それでは実際に見ていきましょう。
ポップで可愛らしい柄の箱です。
箱を開けてみました。
本体だけでなく付属の交換用ガラスチューブも独立して収納されており、配送の際に割れてしまうことは無いでしょう。
本体をビニール袋から取り出してみましたが、赤というよりもピンクっぽいような…
商品イメージ写真をジョニー・ライデン専用ザクとするなら、実物はシャアザクのような色味ですね。
これはこれで可愛いので気に入りましたが、商品写真の赤色を気に入って購入すると驚かされるので注意してください。
内容品は以下。
- Mad Dog RDTA
- Mad Dog チューブMOD
- RDTAボトムパーツ
- 交換用ガラスチューブ×2
- 交換用Oリング・ネジ類
- 六角レンチ
- マニュアル
交換用ガラスチューブは2本付属しています。
もともと取り付けられている分と合わせて3本あるので、割ったり失くしたりしても安心ですね。
マニュアルは日本語には非対応ですが、カラーで写真も入っているので使用方法で困ることはありません。
Mad Dog チューブMOD
本体を詳しく見ていきます。
まずはMOD側から。
筒とスイッチの2パーツ構成ということで、構造は非常にシンプルですね。
ハイブリッド接続ですので、組み合わせるアトマイザー側のポジティブピンの飛び出し量は必ず確認しておきましょう。
スイッチを右に回してボタンを押されないようにすることが出来ます。
とはいえ、持ち運びの際は必ずバッテリーを抜きましょう。
左に回すことでスイッチを分解することも可能です。
Mad Dog RDTA
アトマイザーを見てみましょう。
トップキャップに掘られているMad Dogのロゴがクールです。
RDA版Mad Dogと同様に24mmのアトマイザーです。
ドリップチップはウルテム製のワイドボアタイプ。
規格は810(ハーフインチ)です。
トップキャップの内側に、滑り止めのシートが貼られています。
デッキ側にOリングが付いていないというのは珍しいですね。
ガラスチューブはOリングで固定されています。
タンクの底が無い特殊なRDTA
このRDTAがちょっと(結構?)特殊な構造になっていまして、なんとタンクの底がありません。
専用のチューブMODと組み合わせることで、MODの天面がそのままタンクの底となる構造になっています。
リキッドがバッテリー側に漏れてきていたら…と考えると、怖い構造ですね。
バッテリーを挿入する際など、使用時には必ず確認をしましょう。
また、アトマイザーを外す場合には、必ずタンク内のリキッドを使い切った状態にしてから外す方がベターですね。
他のMODとも組み合わせ可能
底の無いRDTAということは、専用のMODとしか組み合わせられないのかな?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
ボトムパーツを取り付けることにより、別のMODとも組み合わせられるようになります。
ボトムパーツを取り付けると若干背が高くなりますね。
ボトムパーツを取り付けた場合、ポジティブピンがほとんど出ていません。
ハイブリッド接続のメカニカルMODと組み合わせるのは避けた方が良いでしょう。
シングル・デュアル両対応のデッキ
デッキ自体の作りはMad Dog RDAとほとんど同じですね。
Mad Dogは私が持っているアトマの中で最もビルドを苦手としているデッキです。
コイルの足を挟むスレッドの間隔が若干広く、マイクロコイルでビルドすると足を階段状に折り曲げる必要があるのですが、不器用なのでその作業がなかなか…といった感想ですね。
デッキ側面にはリキッドチャージ用の穴が開いており、こちらからタンクにリキッドを注入できます。
デュアル対応のデッキですが、シングルコイルでの運用も可能です。
シングルで使用する場合には樹脂製の栓をすることにより、コットンホールからリキッドが漏れるのを防いでくれます。
シングルコイルでビルド
シングル対応のパーツがせっかく付属してくれているので、今回はシングルで組んでみました。
コットンホールの栓となるパーツを外しておくと作業しやすいです。
抵抗値は余裕を持って0.55Ωほどで組んでみました。
コイルにコットンを通したら、そのままデッキ底部のコットンホールに詰めていきます。
ちなみに、デュアルで組んでみた時はこんな感じになります。
トップキャップを取り付けた状態での確認をしましょう
メカニカルMODで使用する場合は、ウィッキング・リキッドチャージを済ませ、トップキャップまで取り付けた状態で必ずオームメーターで抵抗値をチェックしてみることを心がけましょう。
デッキのみの状態では問題が無くても、金属製のトップキャップがコイルに接触してショートするという場合もあります。
安全装置の付いているテクニカルMODで使用する場合にも当然通した方が良いひと手間ですが、メカニカルの場合は特に意識しましょう。
使ってみて
一体感のあるMODとアトマの組み合わせは、見た目もなかなかに格好良いです。
アトマは私もよく使用するMad Dog RDAとほぼ同じですので、味や煙量も申し分ありません。
指がフィットする溝が掘られてい握りやすい点も、使いやすさの向上に貢献してくれています。
別のアトマとの組み合わせは微妙
RDA版のMad Dogを取り付けてみましょう。
色がまったく合っていないのはともかくとして、肝心なのはMODとアトマの境目部分です。
ガラスチューブがフィットするための溝とアトマの境目が目立ちます。
このMODはMad Dog RDTAと組み合わせるのが前提なのでしょう。
握りやすい形状のMODですので、後継機を出すのであれば他のアトマとも組み合わせやすくしていただけると嬉しいですね。
最後に
アトマイザーとMODの見た目の一体感や、握りやすくするための溝が掘られた形状など、個人的にはたいへん気に入りました。
しかし扱いに注意が必要なメカニカルのキットで、なおかつ「これ大丈夫なの?」という構造になっており、正直おすすめはしません。
この構造を理解したうえで正しい知識を持っている人以外は、購入を控えた方が良いでしょう。
それではまた。