Desire(デザイア)のYURI RDA(ユーリ アールディーエー)は、初心者向けのRDAです。
RDAに「なんか難しそう」と感じている方にお伝えしたいのが、ビルドや手入れは実はとても簡単ですということ。
VAPERS公開から約2ヶ月、リキッドレビューも増えいくつかのアトマイザーやMODの紹介をしてきました。
主に私のリキッド感想で頻繁に見かけるRDAという単語、気になっている方もいるんじゃないでしょうか。
早々に記事にして紹介したかったのですが、私もうぃるさんもVAPEについてはまだまだ知識不足な面もありレビューが遅れてしまっていました。
VAPE通の友人の協力もあり、それなりに文章にて伝えられる程度にはなったと思うので今回はRDAについて、製品の説明と共に紹介していきたいと思います。
まずはRDAってなんぞや?という方のために簡単な説明を。
RDAとは
RDAとは、Rebuildable Dripping Atomizer(リビルダブル ドリッピング アトマイザー)の略であり、アトマイザーの一種を指す言葉です。
クリアロマイザー等は専用のコイルを使用しなければなりませんが、RDAはRebuildable(再構築)の意の通り、自分でコイルをビルド(手巻き)して使用することができるのが最大の特徴です。
RDAの良いところ
コイルビルド用のワイヤーとコットンは各アトマイザー専用のコイルと比べ安価であり、ランニングコスト面で遥かに優れています。
VAPERSで紹介したものと比べるとすると、AIOの交換用コイルは5つセットで1400円ほど、Cleitoのコイルは5つセットで2000円ほどになります。
※販売店により多少は価格の変動が有ります。
対してビルド用ワイヤーは10m以上のワイヤーが1000~1500円ほどで購入でき、1つのコイルを作る時には10cm程度しか使用しないので、単純計算で100個以上のコイルを作ることができます。
使用頻度で変わりますがコイルは2週間くらいで交換することになるので、この差はかなり大きいです。
コスパの良さだけでなく、RDAは剥き出しとなっているコイル部にキャップを被せただけの構造となるので、味の濃さもミスト量も段違いに良いという利点もあります。
また、クリアロは新しい別のリキッドを入れる際にしっかりと全パーツ洗浄しなければなりませんが、RDAはコイルに通したコットンを取り換えてあげるだけで済むのでリキッドを変更する際の手間が少ないです。
色んなリキッドを美味しく楽しみたい!という方にはピッタリというわけですね。
RDAの悪いところ
RDAの欠点として、リキッドを保持するタンク部が存在しないので定期的に自分でリキッドをコイル部に垂らしてあげなければなりません。
Dripping(垂らす、抽出する)の由来はこの特徴に当たり、RDAはドリッパーとも呼ばれたりします。
リキッドのボトルの形状によっては出先でサッと充填するには面倒ですね。
自室でゆったり存分に濃密な味わいのミストを楽しむことに特化させたアトマイザーと言えます。
YURI RDA
今回ご紹介するのはDesire(デザイア)のYURI RDA(ユーリ アールディエー)です。
価格がピンキリなものばかりのVAPE製品ですが、このYURI RDAは比較的に安価且つ後述のビルドに関しても簡単で初心者向けとのこと。
味も良く出ると評判です。
パッケージ・内容物
タッパーのような簡素なケースです。
FLAVOR RDAの文字に味への期待が高まります。
開けてみました。
以下内容
YURI RDA本体
ドリップチップ
ワイドボアドリップチップ
ステッカー
六角レンチ
予備パーツ(ネジ、Oリング)
Desireの「YURI RDA」実機レビュー
YURI RDA本体。
かなりシンプルですね。
個人的にはゴテゴテしてるより好きです。
バラして各パーツ見ていきましょう。
RDAは作りが簡単でパーツ数も少ないので手入れが楽なのが良い所ですね。
付属の510規格のドリップチップ。
口は広めですが内側は徐々に狭くすぼまっています。
樹脂製なので本体が高温になっても熱が伝わりにくいのが利点。
トップキャップ。
排熱の為なのか単に開けやすくする為なのかスリットが掘ってあります。
ドリッパーは頻繁にキャップを開け閉めするので開けやすさは大事ですね。
510のドリップチップに加えワイドボアタイプのドリップチップも付属。
トップキャップを外してそのまま本体に装着します。こちらも樹脂製。
口が広いので外さなくてもドリップできますね。
スリーブには3つのエアホールが開いています。
向かいあったホール2つはコイル2つを使用するデュアルで組む場合に、残る1つは片側のみにコイル1つを取り付けるシングルで組む場合にデッキ部のエアフローに合わせてスリーブをかぶせます。
デッキ部です。
2ポール4ホールのベロシティタイプと呼ばれる比較的ビルドしやすいデッキ。
上段のホールはポールの上から、下段のホールはポールの横から、六角レンチでネジを締めてコイルを固定します。
エアフローに当たる部分は傾斜がかっており、吸い込んだ空気を真横ではなく斜め上へと送り込む作りとなっています。
こういったアトマイザーごとの煙を出すためとか、味を出すためみたいな拘りが伺える構造は見ているだけでわくわくしちゃいますね。
底は深めなのでドリッパーと言えどリキッド保持量は多いです。
てきとーにドバドバ入れても割と漏れません。
ビルド
早速組んでみましょう!
シングルでも組めますが一応デュアル用のRDAなので今回はデュアルで組んで行きます。
デュアルのデッキをシングルコイルで組んでみたい人は、こちらの記事で手順を紹介しているのでチェックしてみてください。
コイルを巻く
26+32ゲージのカンタル製クラプトンワイヤーを使用しコイルを2つ作りました。
1枚目の画像はコイルをデッキに差し込み、余った足を切り揃えた状態です。
ショートの原因になるのでホールからはみ出ないようしっかりキワで切ってあげることが大切です。
内径2mmの5巻きのコイル二つで抵抗値は約0.34Ω程度。
ドライバーン(空焼き)
通電させドライバーン(空焼き)していきます。
赤く発熱したコイルを見てホットスポットと呼ばれる熱の偏りをセラミック製のピンセット等でコイルを整え除去していきます。
画像のように、コイルの中心から熱が広がっていくようになればOKです。
ウィッキング
お次はウィッキングと呼ばれるコイルにコットンを通す作業。
コットンはビルド用のコットンを使用しました。
熱に強く加工も楽なので気に入っています。
ちょっときついかな?って程度の太さのコットンを通して…
コットンを下した時にデッキの底に付くか付かないかくらいの長さに整えます。
ハサミ等で切り揃えてもいいのですが私は指で強引にちぎって先をふわふわにさせています。
仕上げ
ピンセット等でデッキ内に収めて完成!
この時にコットンがエアホールを塞がないように注意してください。
リキッド漏れや味が出ない原因になったりします。
しっかり空気の通り道を確保してあげましょう。
リキッドをしっかりと染み込ませて…
キャップとスリーブを被せて準備完了です!
Picoちゃんはほんとに色んなアトマイザーとマッチしますね…
それでは吸ってみましょう。
使用感
ひと吸い目からクリアロとは段違いに濃密なミストに驚かされます。
ミスト量で言えばCleitoも爆煙アトマイザーと言うだけあり、かなりのミスト量でした。
しかし流石はRDA、量だけでなくミストが濃厚
舌ざわりを感じるのではないか、というくらいに味と香りの塊が口内に押し寄せてくるイメージです。
よく吸っていたリキッドですら、初めて味わったかのような衝撃を受けました。
定期的にリキッドを垂らさなければならない手間こそあれど、だからこそこの味わいって感じです。
最後に
VAPEに興味を持った方、スターターキット等から始めた方の殆どはRDAの説明を見て
「なんかよくわかんないし難しそう…」といった印象を受けると思います。
私も最初はそうでした。
しかし実際はけっこう簡単です!
長々と説明しましたが結局はコイル作ってコットン通すだけなんです。
思っていた以上に敷居は低いので少しでも興味があればチャレンジしてみてはどうでしょうか。
リキッドに合わせた抵抗値の調整やコイルの配置など、試行錯誤が楽しくもあり凝り性の方にもオススメです。
クリアロやスティックタイプとは別物の味わいをぜひ体験していただきたいです。